以前からずっとやらないといけないなと思っていましたが、やっとのことで運営しているサイトをSSL化しました。
ネット上の情報を参考にして、手順を踏んで作業を進めたわけですが、基本的なことを見落としてうっかり失敗につながるところでした。
今回は、現在利用しているエックスサーバーでのSSL化を前提に書いていきます。
大雑把ですが一部始終を書いていきますので、これからSSL化を検討している方の参考になれれば幸いです。
SSL化をしようと思ったわけ
サイトのSSL化を進める理由はサイト運営者それぞれ違います。
セキュリティ体制を万全にしたい、SEO対策に効果があるらしい、とりあえず人に勧められたからなどいろいろあると思います。
私の場合はSEO対策に一定の効果があるとされているため、SSL化をしようと考えました。
これははっきりとした革新が持てるわけではありませんでしたが、Googleの発表やサイト全体がSSL化に向かっている現状を見ながらの決断です。
ですが、当日利用してたロリポップサーバーでは、独自SSL化の料金が割高だったため、導入を見送っていました。
そんなときに知ったのがエックスサーバーの無料独自SSL。
サーバーに追加している独自ドメインであれば自由にSSL化ができる上に、難しい手続きもいらずにワンクリックでできてしまいます。
これってすごいことですよね。無料な上に面倒な手続きはエックスサーバーがしてくれるわけです。
早速エックスサーバーを契約。
テンションが上がりっぱなしで、所有サイトを移行していきました。
もともとHTMLサイトだったものはWordpressサイトに作り替えるなど、サーバー移転と同時に複数の作業を平行。そしてSSL化も実行。時間はかかりましたが数日間で完了させることができました。
検索上位1位だったサイトがGoogleから消えた
苦労の末、サーバー移転とSSL化を完了させ、安堵の息を浮かべながら1週間ちょっと経ったと、事件が発生しました。
なんとGoogleからほぼ全ページが検索結果に表示されくなったのです。
真っ青になりました。なぜ表示をされなくなったのだろう! 明日からどうしよう。
まさにパニック寸前です。原因がわからずにかなり焦りました。
いろいろと原因を調べていくなかで、やはり気がかりだったのはSSL化をする手順でした。
ネット上の情報を参考にしたと先に述べましたが、サイトごと開設されている情報が違っていたため、自分が行った作業内容があっていなかったのだろうかと思いました。
原因は.htaccessと301リダイレクトの不具合だった
多方面から原因を調べていった結果、どうやら.htaccessに記述している301リダイレクトがうまく表記されていなかったためでした。
「うまく表記されていなかった」とは、どういう意味なのかというと、.htaccessの内容が文字化けを起こしていたためにうまく作動しなかったのです。
ではどのようにして文字化けを発見したのか?
それはサーバーにアップロードしている.htaccessをメモ帳で開いてみたときに発見しました。
自分が.htaccessを編集した過程を説明します。
まず、エックスサーバーはサーバーパネル上から.htaccess編集が可能です。これはなかなかの便利機能です。
ネット上の情報を参考にしながら編集作業を行いました。
この.htaccessには主に以下2点が記述されています。
①SSL化に伴うアドレスのリダイレクト(http→https)
②http時の検索エンジン評価を引き継ぐための301リダイレクトの設定
ケースに応じて他にも記述は必要ですが、大まかにはこの2点が重要になります。
これらを記述して.htaccess編集内容を更新すれば、サーバー上に存在する.htaccessファイルが更新されるわけです。
ですが、何らかの原因で、私の場合はサーバー上に存在する.htaccessファイルをメモ帳で開いたところ、中身の記述が文字化けを起こしていました。
エックスサーバー上のサーバーパネルの編集画面では正常に文字が表示されているのに、アップロードされた肝心の.htaccessファイルは文字化けをしていたわけです。
これはエックスサーバー側の不具合なのか、それとも自分のパソコンの不具合なのか原因まではわかりませんでしたが、結果的には301リダイレクトがうまく作動せずに検索エンジンの評価が引き継がれなかった要因だと考えられます。
.htaccessの記述はしっかり確認しよう
原因がわかり、エックスサーバーのサーバーパネル上ではなく、デスクトップ上から直接メモ帳で編集しなおして、サーバーにアップロードしました。
その後、http://ohotuku.jp/redirect_checker/で301リダイレクトがちゃんと作動しているか確認。無事作動していました!
もし原因がわからずに解決できなければ、今まで築き上げてきたものを失うところでした。
安易な気持ちでSSL化をすると、落とし穴がどこかに隠れているかもしれませんので注意が必要です。
重ねて申し上げますが、.htaccessの不具合はエックスサーバーが原因だといっているわけではありません!
ここで言いたいのは、.htaccessファイルは最後まで確認を怠らないこと。そしてエックスサーバーに限らず、サーバーパネル上から.htaccessを編集した場合は、FTPソフトなどで直接サーバーにアクセスしたうえで記述を確認すること。
.htaccessファイルはサイト運営の命運を握る重要な役割を果たしているといえるので、しっかりと確認して取り扱いましょう!