投資の世界では、複利の効果に関して、雪だるまに例えられることがあります。
英語に訳すと雪だるまはsnowman、雪玉はSnowballとなります。Snowballは日本語読みにすると「スノーボール」。世界一の投資家といわれるウォーレン・バフェット氏にまつわる伝記にも、この言葉が含まれています。(以下、このブログでの話題の中では雪玉と雪だるまは同じ意味をなします)
子供のころに雪だるまを作ったことがある方も多いと思います。最初は小さかった雪玉が、どんどん雪をまとわりつけて転がっていきながら巨大になっていく。
この様子を、投資の世界に置き換えて考えていきます。なんだかワクワクしてくるのは私だけでしょうか?
投資の世界では、複利の力を使うととてつもないスピードでスノーボールが大きくなっていくことがあります。
ちなみに複利とは、元本と利息を合計してさらに利息がつくことを意味しています。
投資で運用益を上げ、それを元手にさらに運用益を上げ、その繰り返しを経ることで資産が増えてきます。
この複利がどれだけすごいのか、単利(元本に対してのみ利息が付く場合)と比較して例を見ていきましょう。
複利の威力を見てみよう
例として、100万円を単利運用で年6パーセントで10年間運用した場合、元本は160万円になります。
一方、複利で同じ条件で運用し場合は約180万円になります。
この差は20万。
これだけでも十分すごいですが、これが20年であれば、単利は220万、複利は約320万になります。
なんと120万円の差が付きます。
複利の威力はすさまじいですね。これなら投資家がますますお金持ちになっていく理由がわかるような気がします。
複利の効果によって、スノーボールがどんどん大きくなっていくのが目に浮かぶようです。
でも、このスノーボールは放置していくと大きさが変わらないどころか小さくなっていくことがあります。
投資のスノーボールは、放っておくと溶けていく
当たり前ですが、雪だるまは気温が高くなれば溶けていきますね。永遠にマイナス気温が続くのであれば話は別ですが、時間とともに雪が水となって溶けていくのは避けられません。
ですから、溶けないように常に増えるように転がし続けなければなりません。
投資のスノーボールに置き換えて考えてみるなら、もし投資をやめてスノーボールを転がすのをやめた場合どうなるでしょうか。
運用益が発生しないので、元手が増えもせず、減りもせずという状態になります。
それどころかインフレが進めば資産の価値は減りますし、またまた生活費として必要だからという理由で元手を使うこともあり得るでしょう。
するとどんどんスノーボールは小さくなっていきます。
投資以外のフルタイムの仕事から得た給料の余りを、このスノーボールに付け足していくことによって、現状を維持することができるかもしれませんが、元手そのものが自発的に大きくなろうという複利の効果は期待できないので、手元にあるお金でやりくりするしかなくなってきます。
平均年収がどんどん下がってきている日本にいながら、複利の効果に頼らずにスノーボールを大きくすることは現実的に可能でしょうか?
不可能ではないにせよ、かなりの努力が必要になるでしょう。
なので、スノーボールを大きくするためには、複利で運用をし続けなければなりません。
スノーボールが大きくなっていく過程で、失敗や挫折もきっとありますが、その先に待っている巨大な運用益を考えれば、複利の効果を味方につけてスノーボールを転がし続ける価値はあるのではないでしょうか。
もともと小さいスノーボールはあっという間に溶けてしまう
そしてもう一つ厳しい現実に目を向けなければなりません。
実はこのスノーボール(元手)、もともと小さいと、大きくなるまで非常に時間がかかります。
大きくなるどころか小さければあっという間に溶けてなくなってしまいます。
そもそもスノービールが小さければ、複利の効果があまり期待できなくなってしまいます。
上記で複利の威力について説明しましたが、10万円のスノーボールと100万円のスノーボールでは、どちらが早く大きくなるでしょうか?
答えははっきりしていますね。100万円のスノーボールです。
これがもし1000万円だったらどうなるでしょう? 100万円などは比べ物にならないくらい早く、スノーボールは複利の力を借りて大きくなっていきます。
つまり、ある程度スノーボールは大きくないとダメなのです。
常日ごとから元手そのものを大きくすることが必要になります。
元手を減らさないために
労働収入の増加が見込めない以上、別の収入源を確保しなければなりません。
当サイトでは副業、もしくは起業するように、自らが主体となって稼ぎ出す行動とマインドを勧めています。
本業以外の収入確保は株式投資や不動産投資も考えられますが、元手が少ない場合はウェブビジネスで元手を作ることが有効です。
それはなぜか?
ウェブビジネスは始めるための費用が非常に少ないからです。
必要になるのは一台のパソコンとネット環境だけ。
しかもこの2つは個人的に整っている方も多くいるでしょう。スマホの普及によりパソコン離れが進んでいるとはいえ、一家に一台といえるくらいパソコンが普及しました。自分で持っていなくても家族が使っていた古いパソコンがあるかもしれません。
ウェブビジネスは様々ありますが、当サイトでオススメしているのはアフィリエイトやアドセンスといった、サイトへのアクセスを軸とした広告収入を主体とするビジネスです。
これはスノーボールと同じように、積み重ねすることによって収入が増えていく側面があり、長期スパンでお金が生れ続ける可能性があるビジネスだからです。
元手が必要になったなら、普段の貯蓄と並行しながらウェブビジネスというスノーボールを大きくしていくのはいかがでしょうか?