こんにちは。mrbanshee(ミスターバンシー)と申します。
私が運営しているサイトの中に、HTMLで作成されたものがあり、運営期間が5年以上経ち、しかも更新に手間がかかって大変なので、Wordpressに移行することにしました。
さて、いざ移行しようとネット上で情報を調べてみると様々な方法があり、どれが一番最適なのか検討する作業から始めました。
そこで、HTML→Wordpressに移行するうえで、これだけは実現したい条件がありました。
- URLはそのままにする
- SSL化する
- 移行に伴うサイトの閲覧不能期間を最小限にしたい(今回の記事テーマ)
1.URLはそのままにする → プラグインを使って解決できる
1についてですが、HTML形式でHPを作った場合、ページを階層で分けるためにフォルダが複数存在し、その中にまたフォルダを作ってページを小分けにするといったケースが多々あります。
こうすると、URLが「www.○○○.com/aaa/bbb/ccc.html」の場合、aaaとbbbはフォルダの名前、cccはHTMLの名前です。このようにスラッシュを分けてどんどん階層が深い仕様になっていきます。
WordPressはそもそもブログですし、mysqlで一つ一つの記事を制御しています。階層で分けるという概念が存在するのか不明です。
そして何より大事になってくるのが、各ページのURLは「.html(もしくはhtm)」で終わらなければならないこと。HTML形式のHPの特徴ですね。
移行元と同じURLになるようにwww.○○○.com/以降を編集し、なおかつhtmlで終わるようしたいですよね。この場合、Wordpressのパーマリンク設定のカスタム構造を編集し、フォルダ階層はカテゴリを作ってわけたりすればいいわけですが、ここで一つ問題があります。
それは固定ページを作成した場合、URL末尾が/(スラッシュ)で終わってしまうことです。
投稿ページ形式ではなく、固定ページの親ページと子ページ、はたまた孫ページを使ってHTML形式の階層と同じように作成したほうが、何かと都合がいい場合があります。
こんな時に使うのが.html on PAGESというWordプレスのプラグインです。これを使えば固定ページにもURL末尾が.htmlで終わらせることができるようになりますので、あとは階層ごとに固定ページをどんどん作っていけば、HTMLと同じURLを維持したサイト構成になりますので解決です。
2.SSL化する → Xserverなら無料で用意されている
HTMLからWordpressに移行するとき、ついでにSSL化も済ませてしまいたいと思っていました。
当時使っていたのはロリポップでしたが、サーバーの利用料金は非常に安いものの、SSL化をする場合が年間での費用が高くなってしまうという難点がありました。しかも他社のSSLを利用できないという縛りがあります。できれば出費は安く済ませたいと思います。
いろいろ探してみると、どうやらXserverを使えば、契約者はサーバーパネルから設定可能な「無料独自SSL」を利用できるということがわかりました。つまりいくつものドメインに独自SSLを追加しても無料ということです! サーバーの利用料はロリポップより高いですが、SSLを前提とした場合、年間での費用は、Xserverのほうが安くなります(プランによる)。
しかも、ロリポップよりもXserverのサイトの表示速度が明らかに速いので、費用面以外でのメリットもありそうですね。
3.移行に伴うサイトの閲覧不能期間を最小限にしたい → Xserverの動作確認URLを利用する
ここから本題です。
私のケースですが、HTMLからWordpressに移行するとき、安くSSLもしたいのでサーバーも変えようということになったわけですが、できる限り移行作業中もサイトの公開は維持したい希望がありました。Wordpressのサイトに1日で作り替えられるなら問題ありませんが、記事を入れ替えるだけではなく細かい作業も多いために、数日~数週間かかる可能性もあります。その間サイトの公開停止はできる限り避けたいのです。
そこで、何らかの方法で、Wordpressへの移行が完了する直前まで、現在利用しているロリポップ!サーバーで現存するHTMLサイトは公開したままにできないか考えました。
ネット上で様々な情報を調べてみましたが、HTMLのURL構造を維持したままとなるとちょっといろいろ面倒なようで、効率が良くて簡単な方法が見つかりませんでした。
問題になってくるのが、Wordpressは「www.○○○.com/wp-login.php」からログインして作業を行わなければならないということです。
とりあえずXserverにWordpressをインストールしましたが、ネームサーバーはロリポップのままになっているため、「www.○○○.com/wp-login.php」とURLをブラウザに入力しても、ドメインのネームサーバーはロリポップのサーバーを使用していますのでアクセスすることはできません。かといってXserverにネームサーバーを変更すれば、製作途中の中途半端なサイトが出てきてしまいます。
じゃあロリポップのサーバー内にWordpressもインストールして共存させてながら制作すればいいのかと思いましたが、余計ややこしいことになるのでこの方法はやめました。
困っているところ、Xserverのサーバーパネル内を見ていると、「動作確認URL」というメニューを見つけました。
これは、他社で管理されているドメインを、当サーバーに移転(ネームサーバーの切替)する前にサイト内容を確認できる動作確認URLの発行を行うことができる機能です。
これを使うことによって、Xserverで設定している独自ドメインの動作を、Xserver内で確認することができるようになります。つまり、自分で取得したドメインがあり、それをXserverに独自ドメインとして追加してなおかつサイトのデータをXserverにアップロードおけば、ネームサーバーを切り替える前に、Xserver内で確認することができるようになるということです。
もちろん、ネット上での動作確認となりますので、すでに公開されているwww.○○○.comにアクセスされては困ります。これでは、動作確認ができません。
なので、「○○○.com」という独自ドメインに対し、「http://○○○-com.check-xserver.jp/」というURLが生成されます。これにアクセスすることによって、Xserver内にアップロードされているサイトの内容が確認できます。
え? 別にDreamweaverとかオーサリングソフトでオフライン環境で作成をすれば? と思われるかもしれませんが、今回はWordpressでサイトを作らなければなりません。そのためネット上でサイトの動作を確認しながら作成する必要があります。
つまり、本ケースの場合でいうと、すでに公開されているロリポップのHTMLは維持したままで、Xserver内で公開前のWordpressサイトを編集することができることになります。
そして、Xserver内で公開前のWordpressサイトが完成した時点で、ドメインのネームサーバーをロリポップからXserverに切れ目なく移行できるようになります。
これってすごく便利ですよね。とくにアフィリエイトなどをされていて、サイトの公開を中断したくない方も、この方法ならサイトの公開を継続することができます。
ただし、この方法には注意しなければならないことがいくつかあります。