事業をされている方、特に個人事業主の方で、クレジットカードを使う場面が多い方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
個人事業主にとって、クレジットカードはとても便利です。
クレジットカードの利用明細書には、買ったもの、値段、日付が明記されているので、会計作業が非常になります。
また、支払いをまとめたうえで一か月以上先まで伸ばせるというのも、資金のやりくりするうえでとても助かります。
使用し続ければ、クレジットカードのポイントが貯まっていきますので、いいことづくめですよね。
目次
個人用クレジットカードを事業で使うと会計処理がややこしい
とても便利なクレジットカードですが、事業をする上で、クレジットカードを利用する機会は少ないからという理由で、手元にある個人用のクレジットカードを利用して決済を済ませてしまうなんて場合もあるかもしれません。
たとえば格安スマホを契約しようと思ったら、クレジットカードでの決済しか受け付けてなかった・・・なんてこともありえます。
ええい、プライベートで使用しているクレジットカードを使ってしまえ! なんていうことになります。
すると会計処理がちょっとややこしいことになりますよね。
事業主借だっけ? 事業主貸だっけ? あれれ・・・勘定科目はなんだっけ? という場面は結構あります。会計処理を税理士の先生にお願いしているのであれば、先方できちんと処理してくれるとは思いますが、ちょっとスマートではありません。
クレジット明細書と利用時にもらったレシート、口座残高を照らし合わせながら会計を進めていけますが、使用頻度が増えれば増えるだけ複雑になります。
クレジット明細書を見ると、個人で買ったものと事業で買ったものが入り乱れてしまい、どれがどれだかわからない!なんて事態にもなりかねません。
これを解決する方法があります。
個人用と事業用でクレジットカードを使い分ける
すごくシンプルな答えですが、これはかなり便利です。
個人用と事業用で2つのクレジットカードを用意すればいいのです。簡単ですね!
普段、使っている個人の財布とは別に、事業用の財布を用意して、そこにクレジットカードを入れて管理します。財布を2つ準備するのです。
事業用にETCカードを持っているのであれば、そちらも一緒にしておくと便利です。
クレジットカードの会社でも、こういった使い方を前提にして、個人と事業の2種類のクレジットカードを用意してくれている会社がたくさんあります。
アメリカン・エキスプレスがその1社です。法人向け、個人事業主向けにビジネスカードを用意しています。
ちなみに楽天カードにも同じように楽天ビジネスカードが用意されていますが、楽天プレミアムカードの契約が条件となります。
初めは年会費無料のカードを組み合わせるのが基本
アメリカン・エキスプレス(アメックス)のように、個人用と事業用の2種類のカードを用意してくれているクレジットカード会社を選択するのも一つの手なのですが、年会費が高い場合があります。
アメックスではビジネスカードだけで10,000円以上しますし、楽天カードの場合はプレミアムカード+ビジネスカードで年会費が約12,000円します。
普通に考えたら高いですよね。その分、限度額が非常に高いのはメリットです。
しかし、クレジットカードの会費だけで年間で、10,000円ちょっとの経費が毎年掛かってしまいます。
事業をされている方の中には、その程度の年会費は問題なく払える!!! という方もいらっしゃるかもしれませんが、カードの使用頻度はそれほど高くはないし、限度額も低くて構わないとお考えの方もいると思います。
まだ事業は始めたばかりなので、年会費のかかるクレジットカードを2枚も持ちたくない!という方もいるはずです。
そんな方にオススメなのは、年会費無料のカードを2枚契約して使用するという方法です。
ちょっと考えれば思いつくことですが、これを実行すれば、個人用と事業用のクレジットカードを年会費無料で使い分けることができます。
非常にお得ですね。
Yahoo!JAPANカードと楽天カードの組み合わせがオススメ
数あるクレジットカードの中で、私がオススメする年会費無料のクレジットカードの組み合わせは、
①Yahoo!JAPANカード(ヤフーカード、ワイジェイカードなどと呼ばれる場合もあります)
②楽天カード
この2つです。
なぜオススメするのか? 理由は3つあります。
①契約した時点で特典ポイントがもらえる
②ポイント還元率が良い。
③そもそもネットショップサービスを展開しているので、事業に必要なものが手に入りやすい
①について、契約した時点数千ポイントがもらえます。さらにクレジットカードを一度でも利用すればさらに数千ポイントがもらえます。これだけでかなりお得です。
②について、ポイント還元率の高さでいえば、このYahoo!JAPANカードと楽天カードは業界トップクラスといってもいいでしょう。
ヤフーと楽天、それぞれが展開するサービスを利用していると、ポイント倍率がアップするキャンペーンが実施されているおかげで、7倍くらいまでなら現実的に手に入れることができます。
③については、普段からヤフーと楽天を利用されている方であればもうお分かりですね!
それぞれネットショップのサービスを展開しています。
例えば事業で使う事務用品や通信機材など、または書籍など様々なものを購入する機会が出てきますね。
いつもは実店舗で購入しているのを、ヤフーや楽天で購入するようになれば、さらにポイントがたくさん手に入ります。
また、ヤフーも楽天も通信サービスを展開していますので、スマホとネット光回線も切り替えてしまえば、さらにポイント倍率もアップします。
普段、利用しているものをクレジットカードに切り替えるだけで、どんどんポイントがたまっていきますので、クレジットカードを使えば使うだけお得が増えていきます。
どちらを個人用にするか、事業用にするか
結論をいってしまうと、どちらを選んでも正解です。
ご自身が普段利用しているサービスを踏まえたうえで、選んでしまって問題ないと思います。
強いて申し上げるならば、楽天カードの場合は、楽天e-NAVIといわれる楽天カード会員が利用できる専用サイトにログインでき、利用明細などが詳細に確認できます。
また、きれいに一覧の状態でプリントアウトができますので、事業用クレジットの利用は、楽天カードを使用すると便利です。
いかがでしたでしょうか?
クレジットカードは2枚持って使い分けることで非常に便利になります。
なおかつ年会費無料のクレジットカードから始めることで、初期費用を抑えることができます。
限度額が気になるのであれば、年会費有料のカードに切り替えるか、別会社の年会費無料のクレジットカードを増やすことも視野に入ってきます。
いずれにしても、まずは年会費無料のクレジットカードで、一歩ずつ確実な路線で進めてみましょう!